中古車 査定 相場表

東京の街を走っているフェアレディZをよく見 かけるようになった。フェアレディもここまで増えてく ると何となく鼻につきだす。とくに私はこのクルマの顔が怖い。夜間ライトを点灯したところなど、ハロウィン のお化けカボチャそっくりで不気味だ。  ま、好意的に解釈すれば、そうした強い癖があるからこそフェアレディZはスポーツカーなのだともいえよう か。スポーツカーのデザインはバランスよく、おっとり とエレガンスというばかりでなく、ときにフェアレディ のような非常にアクの強いものがあってもいいとは思う。 きわめてアクの強いデザインだ。  全体のフォルムはドライバーズシートをぐっと前に出 したフォワードルック。たしかにこいつも新しいスポー ツカーのフォルムとして、ひとつの提案ではある。しか し全体のバランスを崩しすぎていやしないか。ウィンド ウグラフィフィックもあまりお上手とは思えない。日産とい う会社のデザイナーはスポーツカーの本当のフォルムと いうものを知らないのではないか、いや、ことによると それ以前の問題で、スポーツカーなんてものにさぽど興 味がないのかもしれない。  エンジンはどちらかといえば自然吸気のぼうが好きだ が、多くのユーザーはトルクの太いターボのほうを選ぶようだ。  この本格的スポーツカーも日本ではシーマクーペ、セ ドリョククーペのノリで受け止められており、ぼとんど オートマチックトランスミノンヨンで乗られている。と ころがアメリカではマニュアルボックスのばうがよく売 れている。アメリカマーケットにはこの種のクルマはそ れらしく乗りたいと思う人が多いのだろう。日本ではこ ういう高性能の人スポーツカーも、その性能を発揮する 場所がないため、結局はオートマチックでいう使い方になってしまう。  日産が開発しか前後マルチリンクサスペンションはさ すがに相当のキャパシティがある。そいつは280馬力 という大パワーを2輪でがツチリ受け止める。直進安定 性はきわめて高いし、コーナリング性能のレベルも非常 に高い。  フェアレディにはいざというときに4人が乗れる2+ 2ボディがある。こいつは便利だとは思うが、リアシー トが必要以トに大きすぎる。クルマは合法的に 4人乗れればいいのだから、少々アクロバティックな姿 勢を強いようがかまわない。後席に人を乗せるのは、せ いぜい年に1、2度あるかないかなのだから。新しいフェアレディZは登場してからまだ1年しかた っていないのに、もうなんとなく見飽きてきた感じがす る。登場して1年少々のクルマを、あっという間に陳腐 化させてしまう日本マーケット であることか。  しかし、同時にそれはフェアレディZの責任でもある。それはフェアレデイというクルマが、価格、性能ともに、 どこか手ごろなところでとどめたクルマ作りをしている からだ。  手を仲ばすところにいつもそれがあるという目本の商 品作り。それ自体がもう飽きられつつあるのではなかろ うか。